2004年09月22日

バカの壁、死の壁

養老猛司氏の、ヒット著作。

おもしろかった。

いろいろと細かい話がいっぱいで、面白く読めた。まぁ、天邪鬼な感じがまた小気味いい。

どうやら、彼の父への想いと、その父の死が、解剖学者という職を選んだ彼の人生に、大きな影響を与えていたという自己暴露話が背景にあり、で、常に死を見つめた作者だからこそ、現在の日本社会の歪を独特に解説できたようだ。

バカの壁とは、「とことん、話し合えば分かり合える」というのが妄想の産物だということを表したことば。誰一人、同じ感受性をもっていないので、分かり合えることはない。その違いこそが個性であって、週休二日にしたりしてゆとりを与えて、獲得できるのが個性ではないという。もっといえば、個性は生まれ持った肉体そのもので、誰一人として同じなわけがねぇーだろ!ってことだそうだ。

そりゃそうだ。

共通の価値観をもつ友人がいると時間が楽しいというのは、社会を形成する上で、もっとも基礎的なことだとも言っている。誰一人違うのだから、なんとか共通なところを見つけようとするのが、人間の理性であり、知性であり、ということらしい。

うーん、読書感想文は、やっぱり難しい。

posted by ニャー皇太子 at 11:20| デンバー ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 人間-読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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