2005年09月01日

ニューオリンズ・ショック

 ハリケーン・カトリーナは、トルネードのパワーを表すフジタ・スケールで言うところの、F5という規模の強烈なハリケーンでした。
 
 フジタ・スケールは、テツヤ・トルネード・フジタなる方が、シカゴ大学在籍中に考案したトルネードの規模を表す単位です。こちらに説明があります。地震でいうと、震度になるのかな?!
 それによると、F5というパワーの嵐は、1%未満の確率でしか起きないであろう巨大な嵐です。風速はざっくりと時速400〜500kmとされています。
 雨の日に高速道路を100kmで走ってる時、ちょっと手を外にだすと雨が痛い、という経験を誰でも持っているでしょう。時速100kmってそういうものです。その4〜5倍の風。雨だってそうとう痛いでしょうね。
 そしてだいたい建物が、そんな風と加速された水に耐えられるように設計されてません。ルイジアナでは、家が吹っ飛んでなくなっている地域がけっこうあります。広島の原爆を落としたあとのようだ、と表現されています。

 家をなくした人はドーム球場に避難していますが、電気も水もないところにすし詰めです。外は、約35度の熱気ですので悲惨です。ですので政府は、460台ほどのバスを用意し、そのドームにいる人をヒューストンのアストロドームに移送させているようです。少なくとも電気と水がありますから。

 ニューオリンズは海抜マイナスの都市で、ミシシッピ川にも挟まれています。案の定というか、堤防が決壊し街が水没しています。その水浸しの街では、どさくさに紛れて泥棒が横行しています。テレビもそれを中継しています。警察は、人命救出にいそがしく泥棒などかまっていられないようです。

 また、アメリカの石油の貯蓄製油場として重要な場所の一つでしたから、ガソリンが今朝からいきなり上がっています。1ガロン3ドル。つまり、3.8リットル当たり340円くらい。
 アメリカがITバブルを謳歌していたころは、1ガロンあたり1ドル30セントくらいでしたから、軽く倍になっています。
 去年あたりから原油価格の高騰が叫ばれ、実際、ガソリンも高騰してきました。その時でもリリースしなかった緊急時用の備蓄OILを、さすがに今回は速攻でリリースしています。その発表が昨日でしたが、それでもガソリンの高騰は起こりました。
 そういえば、今朝のWSJでは、インドネシアが石油への補助金が膨れ上がり財政危機であると伝えられていました。140億ドル相当だったかな?国家予算の4分の1が、石油の補助金だとのことでした。
 もともとアジアはアジアプレミアなる余剰金をはらって中東から石油を買わせてもらってるので、なんともやるせない感じがします。

 それから、アメリカの戦略物資である穀物の物流の大半が壊滅し回復の目処がたっていません。日本が最大のバイヤーであることは言うまでもありません。出荷港を切り替えることになるか、南米辺りから緊急輸入するんでしょうかね。日本の穀物は輸入が全く止まった場合は、数ヶ月は持つ備蓄があるそうですが、、、たった数ヶ月。
 いずれにしても、穀物はジリジリと上がるのは避けようがなさそうです。穀物に由来する食べものが無くなることはないでしょうが、冷や汗をかいている方もいるでしょう。でも、多くの関係者は相場が上がることにほくそえんでいるでしょうね。

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posted by ニャー皇太子 at 11:42| Comment(2) | TrackBack(1) | 人間-日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
…そんな大変なアメリカ国で、まあこの天下泰平な…
で、この猫様とマットの構造はどうなっているのでしか?
Posted by naipi at 2005年09月02日 05:54
これは、ニャー一族のためのバベルの塔です。3重の塔のテッペンでやる気を無くしてるばかネコです。

うーん、知人夫婦が心配です。

Posted by リバビー at 2005年09月02日 10:17
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Tracked: 2005-09-01 15:29
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