2005年07月24日

オーストラリア人から見た日本

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙に、オーストラリア人から見た日本について記事が載ってます。

 Lost in transition
    For decades the Japanese personified the future. But now their country has lost its momentum - the society is fractured, the economy shaky and the politics stuck in the past. Deborah Cameron reports.

    WHEN a 27-year-old woman and her three-year-old son died of starvation in their Tokyo home at the end of winter, it was a sign that something was going wrong in the second-richest society in the world.

    Police who investigated said the mother and son had been dead for about a month, there was no food in the house and only eight yen (about 10 cents) in her purse. It was February, still cold, when a rent collector saw the bodies through a window. A neighbour said the pair had not been outside for three months.

    At the same time, at the other end of town, on waterfront land an hour from Tokyo, a resort was about to start marketing itself as "an oasis of repose and elegance far removed from the clamour of the big city".・・・


 記者がこの記事を書く、直接のきっかけとなった部分を引用しました。乱暴に訳します。


過去何十年もの間、日本は将来あるべき国家の姿を具体化していました。でも、その栄光はすでに去っています。社会(世間)は崩壊し、経済は不安定、政治は過去の問題に出口を見出せずに閉塞しています。

27歳の母親を3歳の子供が、冬がもう少しで終わるころの東京の一角で飢え死にしたという事件がありました。これは、世界で2番目に富む国、日本で何か悪いことが起きているサインです。

警察の調べによると、親子は死んで一ヶ月が経過しており、財布のなかには8円だけあったそうです。家賃を催促にきた大家が窓ごしに二人の遺体を発見したのは、まだ寒さが残る2月のことでした。近隣の住人によると親子の姿は3ヶ月は見かけなかったということです。

同じ時期、都心から一時間のウォーターフロントでは億ションの販売が始まっていました・・・・


 これだけでは、この記事の洞察力は伝わらないでしょうが、非常に公平な視線で日本を分析し報道しているようにおもいました。たいしたもんです。

 そして、けっきょく、やっぱり、日本全体としては平等より自由を選択したのかなぁと痛感。

 簡単なところでは、貧富の差は急速に広まり、教育レベルの差も広まるのでしょう。結果として労働者の質が極端に落ちます。モラルも落ちます。民間ではその対策が紆余曲折しながら進むでしょうが、官の世界でも民間と同じスピードで進むとは思えません。
 結果として、政治不信が極度に広がるでしょうから、小さい政府への転換へのプレッシャーも高まるはずです。
 そのときに良くも悪くも力を持つのは、マスコミなのでしょうが競争のない業界ですのでペンに力が、そんなにありません。どう作用するのか分かりません。
 
 そう考えると、株が安いぞ!とばかりに日本の会社を買ってる資金も、数年先には酷く後悔するのだろうなと思う次第。今でも経済は、人、モノ、金です。人の質を上げるのは、数年単位の話じゃすまない。質を下げるのは、数年で十分。

 それから、警察の人員は、なにがどう転ぼうとも沢山増やして欲しいもんです。

 うーんん、なんだかネガティブ。


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posted by ニャー皇太子 at 13:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 人間-読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昔は貧乏な人ってもっとたくさんいたはず。

今はもう長屋も銭湯もあまりみかけないけど。…明らかに低所得者の数は激減している。でも、

昔と違っているのは「希望がなくなった」ってことだ。

「貧しいけど頑張る」っていう気概がないのだ。

これは社会常識の問題だと思う。
マネーゲームで300億せしめたほりえもんなる人物を礼讃する、狂った人があんなにたくさんいたなんて、嘆かわしい国になったもんだ。
「痛快だ」「かっこいい」「あんなふうになりたい」…ですって?
この国の子供たち、(一部の大人もだけど)やっぱり頭がおかしい。

大切なものが何なのか、あらためて子供たちに教える必要がある。

享楽主義や小手先主義に走ることの弊害をまだ知らないうちは平和なのかもしれないね。

Posted by naipi at 2005年07月24日 19:01
naipiさん

そういうことですね!まったく、まったく。

敵対TOBなんて未だに記事になってますからね。20〜30年前にWSJ読んだらきっと同じ記事が見つかりますよ!


Posted by リバビー at 2005年07月25日 10:59
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