2005年07月14日

障害者自立支援法案

 うーむぅ、わからん。きれいに整理された数字がまったくないから、ぜんぜんわからん。
 どうして、政治に携わる方々の予算の書き方は、こうもわからんのだろう。ぜひ、簿記4級からやり直していただきたい・・・・
  

 郵政問題や、くすぶる人権擁護問題の影で、じつは、成立を熱望される法案の審議がストップしたり、通ってほしくないものが淡々工程を通過してしまったりしている。
 
 障害者自立支援法案というのは、どうやら後者の部類の一つのようだ。

 ただ、何が悪くて何が良いのか、落ち着いて書かれているものがうまく見つからず、今ひとつ把握しきれないでいる。でもどうやら、障害者の負担が増えることになること、急すぎること、というのがいけないようだ。また、審議の工程で厚生労働省が間違ったデータをもとに議論を進めていたことも発覚し、感情を悪化させている。
 で、どうして、そんな負担を強いることを急いているのだろうと思ったら、現行の「支援費」という対策が破綻しているのが原因の様子。200億円くらい、予算が足りないのだそうだ。

 だから、全体像を把握しようと予算を調べていた次第。

 いろいろとさぐってどうやら、どうやらこんなとこらしい。

 平成15年から支援費という障害者の支援対策が動き出した。障害者が求める支援を提供しやすく、介護事業者の介入を簡単にし、予算も沢山設けたという制度。これは、6600億円の予算からスタートし、約7000億円に近づいた17年には破綻したという。また、支援費にともなって許可、無許可で乱立した介護サービス施設は6500箇所になるという。スタート時の見込みでは5500個程度をみているようだ。また、スタート時における利用者数はのべ約45万人の障害者をそうていしているようす。だが、その予想をはるかに上回った人数の方が利用されたという。
また当初の障害者数の見積もりは約450万人ほどということのようだが、いまではなぜか665万人という。
なお、破綻したといっている予算不足額は、年々増えたが直近で年間で200億円ほどだそうだ。

http://www.mhlw.go.jp/general/seido/syakai/sienhi/0110/6.html
施行準備関係予算(案)について
http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/02/tp0214-1e.html
障害者自立支援法案による改革
http://www.jdforum.jp/koukai_seitouron05.html
「障害者自立支援法」わが党はこう考える
http://www.j-il.jp/jil.files/daikoudou/gdtext.doc
「障害者の地域生活確立の実現を求める全国大行動」 実行委員会



 100万人いるというニートが、一日千円分(月間3万円)の税金を納められたら、間違いなくこの法案は不要で、現行の支援費という政策は円滑に回るんだろうに・・・というのが、ポッと思いついたこと。ま、これはさておき。

 まず、厚生労働省がこれがけの予算の事業で200億円ほどの赤字に窮するとは思えず。ということは、ほんとは収入面での問題では無く、支出面で問題があったんだろうなぁと。
 たとえば無許可の介護サービスに回ってしまったお金なんていうのは、非常にあやしい。また、誤解をおそれずに言うと、支援費の導入によって緩和された扶養要件(扶養家族はかつて支援の対象はなかったようだが、扶養家族であっても支援が受けられるようになった)のせいで、障害者になった方が増えた、ということもあるのでしょう。
 (障害者というと雇用者に敬遠され働けないケースがある。かといって財政的に自立できていないのに親の扶養家族から簡単に独立できるわけもなく、ある種の障害をもたれた方は、そっとそのことを隠して働かなければいけないケースが多かったのだと想像します。)
 
 で、たしかに厚生労働省の改革案の説明では、「在宅サービス」が赤字の根源のように説明されています。600億円の予算の16年度に約200億円足りなかったとなっています。17年度は900億円にまで予算は増やされています。厚生労働省としては、これ以上は予算を増やせないということでしょう。
 つまり、900億円の10%は90億円。これをこれから障害者の方に負担してもらいたい、というのが建前の趣旨なんだろうなぁと思います。200億円足りなかったので、90億円の負担を要求しちゃおうかなぁ、ということなのでしょうかね。

 厚生労働省の規模からいったら90億円ぐらいではびくともしないと思うんですね。だったら、べつに改革は必要ない。でも、そうしないといけないのは、ひとつには、「毎年むやみに増えること」を止めたいということでしょうか。
 障害者が名乗りを上げられ易くなったことはいいことで、これからは地域の雇用者は考えなければいけないでしょう。仕事がなかったことが(たぶん)障害者が増えた原因の一つだと思うからです。
http://www.din.or.jp/~yukin/popula.html
アジアの障害者障害者人口
「・・・人口調査では障害者数が過小記入される問題があり、それ故おおまかな障害施策を提供することができるだけである。もし、データを分析する間に過小記入の問題が考慮されるなら、人口調査は人口での障害の頻度と分布に関する基礎情報を提供できる。頻度・分布データは政策立案と地域毎の資金割り当てに欠くことができない。・・・」


 ということは、支援費が理念とおりに障害者に行き渡っていなかったというのが厚生労働省の着眼じゃないでしょうかね。乱立した介護サービスというのがやっぱり怪しいのかなぁと。障害者の負担を求めるのは、乱立した介護サービスの認証を行ってからでもいいんじゃないでしょうかね。



 

 
 
posted by ニャー皇太子 at 13:50| Comment(0) | TrackBack(1) | 人間-政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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